羽毛布団よくあるご質問
Q> 羽毛布団も日干しをしないとだめですか?又家庭であらってもいいのですか?
A> 羽毛布団は湿気が溜まる素材ではありませんので、ほとんど必要ありません。
でもたまにはカバーをつけたまま、陰干しするといいでしょう。またほとんどの羽毛布団は生地の表面に加工がされておりますので洗いはご自分でされないほうがいいと思います。汚れや臭いが気になるようでしたら布団専門店かクリーニング店に申し込み下さい。
また、羽毛布団の場合はカバーをつけて使い、なるべく汚れないよう、又できるだけ洗わないほうが良いです。その理由は羽毛の毛についている動物本来の油分が少しずつ取れて弾力が弱くなってしまう事。更には羽毛の生地や加工を痛めてしまうからです。羽毛布団の丸洗いは5年に1回程度で十分でしょう。
※丸洗いクリーニングで他社さんの色々な羽毛布団をお預かりすると、一部商品は洗うと急激に膨らみの悪くなるものもあります。これはダウン本来の素材の膨らみというよりも色々な加工(○○パワーアップ加工等)によって膨らみをつけて洗うとその加工が落ちて急に膨らみ悪くなると考えられてます。
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Q> カバーを替えるときに羽毛が飛び出てきたのですが大丈夫ですか?
A>羽毛のわた毛が1つか2つ飛んだ、見つかった程度であれば問題ありませんが、それ以上に飛び出ているようでしたら、側生地を丁寧に確認してみてください。
タバコの火で穴があいた・・・何かに引っ掛けて穴があいたなどであれば補修材で対応できますが、縫い目付近で生地が擦れたように破けている場合は生地の寿命となります。
仮に手縫いなどでふさいでもまたすぐに破けてきますし、間違ってもカバーをしてるから我慢して使おうなどとは考えないようにしてくださいね。
砕けた羽毛のカスなどはカバーを通して飛び散り、気管に入ったりしますので・・・
この場合は羽毛布団の買い替え又は羽毛布団リフォームとなります。
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Q> 10年・15年位前に買った羽毛布団をリフォームしようと思ってるのですが、リフォームできますか?また、いくら位かかりますか?買い換えたほうがいいでしょうか?
A> その羽毛布団を見させていただかないとわかりませんが一部情報をいただければおおまかな判断はできます。
当店ではお近くの方はもちろん、全国からリフォームを受け付けております。リフォームができるかできないかの判断は最終的には実物を見ての判断となりますが、一定の情報をいただければおおまかな判断はできます。
(ご使用年数や商品品質ラベルへの記載情報、又遠方で通販ご利用の方は画像など)
料金はサイズやリフォームの内容によっていくつもコースがありますので詳しくは羽毛布団リフォームのページをご覧ください。
あまりに弾力がない状態だったり、中羽毛が羽根だったりの場合は足し羽毛の量が増えて料金がかさみますので、新しいものに買い換える事をおすすめしています。
また今までのケースとして15年・20年以上と経過したものについてはリフォームをおすすめできる状況にない場合も多くなります。
この羽毛布団のリフォームに関しては判断が難しく、まさに専門業者の見る目とお客様への詳しい説明が重要となります。
何でもかんでもただ「直せますよ!」「どのような羽毛布団でもリフォームすると新品同様になりますよ!」というような業者さんは危険です。
羽毛布団は復元力の弱い素材ですので慎重に判断しなくてはいけません。
またある問屋さんから聞いた話ですが、リフォーム料金が15000円位と、とても安く設定して直しもせずに出来上がった激安羽毛布団をただ差し替えてリフォームしましたとやっている布団店もあるそうです。とても悲しくなる話ですよね。
皆様にはこのホームページでより多くの情報をつかんでいただき、満足のゆくそして気持ち良く眠れる羽毛布団をお選びいただければなと思います。
最後にもうひとつ(羽毛布団の選び方をお読みの方は重複しますので飛ばしてください)
Q> 羽毛布団の価格って色々あるけど何が違うのですか?
A> はい。まず、羽毛布団が仮に10万円だったとします。
皆さん羽毛布団の90%は中身(羽毛原料)の品質だと思われているようですが、実は価格に対する中羽毛の割合は約60~70%(6~7万円)程度で、側生地の価格割合が約30~40%(3~4万円)となっているのです。
意外にも側生地の割合が高いと思われたかと思いますが、側生地はとても重要で長く使われた際にダウンがつぶれて寿命となるよりも、側生地が破れたり縫製の粗雑さなどから羽毛が飛び出して寿命となるケースの方が多いのです。
では側生地はどのような違いがあるかと言うと
①綿100%生地とポリエステル系の生地。綿100%生地の方が良質でポリエステル系は主に綿15%ポリエステル85%というものが多いです。またポリエステル系生地は海外で縫製されていて縫製が雑であったりマス目間の通路口が広くダウンが移動して偏りやすかったりします。
メリットは軽く安い、そして生地が軽いので中のダウンが少々品質は下のものや入れ目が少なくても膨らみやすいという面があります。
一方デメリットは通気性が悪く蒸れやすい、静電気が起きやすい、上記で説明した縫製の問題があります。
②綿100%生地の中でも使う糸の太さと密度が違います。
手頃なものほど糸が太く、よって厚めな側生地でガサガサ気になる音がしたりしますが、価格の高い側生地ほど細い糸を密度多く使っており、やわらかくしなやかで体にフィットします。
側生地全体の重さも軽くなります。一例として当店の手頃な生地と高級生地ではシングルサイズで約400gほどの重さの違いがあります。
よく「どうせカバーをするから側生地は安くていいわ」とおっしゃる方がおりますが、カバーをした上状態でも良い側生地ほどやわらかくて体にフィットして隙間をつくらないので暖かさもUPします。つまりカバーをしても体感でその違いを感じますよ。
次に中羽毛の価格の違いですが主に産地やダウン比率、ダウンボールの大きさなどで決まります。まず比較的良質と言われる産地は北欧や東欧(シベリアやヨーロッパ方面)です。厳寒の地で育った鳥の羽毛ほど暖かさがあると言われます。
よく低価格で売られている羽毛布団の中身はただダウン○○%とだけ表示されてるものが多いですが、その大半は中国産のものでしょう。統計では日本に輸入される羽毛の約70%が中国となっており、北欧や東欧の羽毛はたったの30%未満なのです。
ダウン比率ですが多くはダウン93%・90%・85%のものです。ダウン比率が下がるほど、フェザー(鳥の羽の部分)が多く、ダウン50%未満のものは羽毛布団ではなくて羽根布団と呼びます。2万円以下のものは主にこの羽根布団が多く、勘違いされて買われる方も多いようです。
また、ダウン90%と表示されていても、大きいダウンボールのものも、小さいカスのような寄せ集めのダウンでもフェザーの比率が10%であればダウン90%の表示に間違いはありませんので、ダウン比率だけで羽毛布団の良し悪しを判断するのではなくひとつの目安と考えた方が良いです。
更には低価格のものほど、洗浄や除塵がしっかりとされていない、製造が海外で縫製があまいなどの場合もありますので注意が必要です。
私がよくお客様に簡単に説明するのは、悪質な業者の話は別として、羽毛布団の良し悪しは価格相応ということです。ときどき色々な業種で話題(ニュース)となりますが、安く販売するために手抜きや偽装をしたなど、安いものには安いなりの理由があるのです。