敷布団、掛布団といっても種類はさまざまあります。掛布団で言うと、羽毛掛布団、羊毛わた掛布団、化繊(ポリエステルわた)の掛布団、木綿わたの掛布団など・・・
敷布団だと、木綿敷布団、羊毛敷布団、キャメル敷布団、化繊敷布団(ポリエステルわた、混合わた、低反発、高反発、ウレタンフォームなど)
掛布団も敷布団も使い方に合わせて、また素材もきちんと選ばないと、人生の約3分の1にもあたる眠りを気持ち良く眠り、また健康に過ごすことはできないと思います。
「寝具選び」とは快眠するにあたってとても重要なのです。
文字ばかりで申し訳ありませんがとても大事な事をお伝えしたいと書いておりますので是非、お読みください。
では、それぞれの特長などをご案内していきます。
皆さんは普段どんな「掛布団・敷布団」を使っていますか?
その素材を大きく分けると、だいたい羽毛、羊毛、木綿、化繊(ポリエステルなど)の4種類だと思います。暖かさで見ると羽毛が一番暖かく、以下羊毛、木綿、化繊でしょうか。
それぞれ一長一短がありますが、その特長と私なりの見解を言わせていただきます。
羽毛掛布団
掛布団ならば、ふとん屋として一番おすすめします。
まず何といっても体にフィットして暖かいし、軽いので身体を圧迫させません。ただし価格幅が広く種類も多いので選び方の難しい布団ですね。
あまり安価なものは、羽根の芯が多かったり(ガサガサ音もうるさく生地も傷めます)、生地も厚手のゴワゴワだったりします。よく「うちの主人は寝相が悪くて軽い羽毛布団だとすぐにずれ落ちたり、吹っ飛んじゃうのよね」と言う方がいますが、厚手の生地のものほど、体になじまないので吹っ飛んでしまうのです。
毎日、そして10〜15年は使うものですので、ご自分や家族の方が使うのであれば、できれば少し良質のもの(5万円位〜上の羽毛布団)を使ってほしいなーと言うのが私の本音です。
あと敷布団で羽根を使った羽毛敷布団(羽根敷布団)がありますが、こちらは涼しさ等で気にいって使っている方もおりますが、現在は製造量も少なくリフォームができない点、あるいは弾力性による支持性などを考えるとおすすめしておりません。
<下記は羽毛掛布団の比較表です>
保温性 | 吸湿性 | 放湿性 | 硬 さ | 布団の 厚み | 支持性 | 重さ |
◎ | ○ | ○ | − | − | − | 軽い |
羊毛布団
掛布団としては、羽毛は軽すぎてなじめない…などで結構使ってる人も多いです。また敷布団としては、マットレスの上やベットの上など2枚敷きとして使うのが良いと思います。
羊毛わたは、保温性が木綿や化繊の布団よりも良く、又放湿性が良く、湿気を外に逃がすので布団干しが少なくても済みます。
価格も羽毛布団に比べるとずっと手頃で、だいたい既製品で1万円位〜、当店の手作り羊毛布団でもシングルサイズで1万9千円程度です。よくスーパーなどで見かける品の多くは、「羊毛混」や「毛」と表示してあります。
羊毛わたにも素材の良し悪しによってランクがありますし、混合比率が50%も混ざっていると、羊毛わたの素材の良い部分を生かせず、ほとんど化学繊維の布団と言ってよいでしょう。
また敷布団では化繊繊維を糊で固めた固綿芯入りなどがありますが、通気も悪くなり、大きくへたりも出て寝姿勢も崩れるので、特に腰痛気味の方は避けてください。
その理由は私の日記 ↓ に書いております。(よければご覧下さい)
http://goo.gl/Q180R
羊毛わた100%の敷き布団はあまり厚くするとクッション性が強くなり寝心地が悪くなります。通常はシングルサイズで3.5kg位の分量が入っているのですが、羊毛わたは「へたり」(つぶれ)が出ますので2枚敷きで使い、又ベッドパッドに近い感覚でお使いになるのが良いです。
<下記は羊毛敷布団の比較表です>
保温性 | 吸湿性 | 放湿性 | 硬 さ | 布団の 厚み | 支持性 | 重さ |
○ | ○ | ○ | やわめ | 薄め | △ | 軽め |
木綿布団
重めな木綿掛布団をお使いの方、今でもいらっしゃいます。
特に高齢の方や男性の方が多く、「うちのおじいちゃんはずっしり動かない位の重さがないと眠れないのよ」って、はっきり言って寿命が縮まりますよ。
あまり重い掛布団を使うと体を圧迫して血流が悪くなります。血流が悪くなると身体のいたる所の傷みの原因にもなりますので、木綿の掛布団を使っている方は、軽くて膨らみのある化学繊維を混ぜてあげる、あるいは羊毛掛け布団に買い替える等をおすすめします。
現代では掛け布団には不向きになった木綿わたですが、敷布団には最適な素材です。
汗をしっかり吸い、適度な弾力もあり、植物性の天然素材ですので、肌や体にも優しいです。
木綿わたを使う場合はあくまでも敷布団とお考え下さい。
また使う場所や組み合わせによってもかなり寝心地の変わる布団でもありますので、よくホームページをご覧いただきご不明な点はお気軽にご相談ください。
保温性 | 吸湿性 | 放湿性 | 硬 さ | 布団の 厚み | 支持性 | 重さ |
○ | ◎ | △ | やや硬め | 厚め | ○ | 重め |
化繊(ポリエステル)の布団
化繊って少しだけ混ぜて使ってあげる分には構わないのですが、化繊だけのものだと汗を吸わない素材なので、身体の熱が布団にこもり非常にムレ感を感じます。寝床内がムレると寝返りも多くなり目が覚めたり快眠ができません。でも見た目はふっくら暖かそうで、低価格で大量販売されています。
市販のベビー布団なんかは多くが化繊です。確かにほこりがでにくい面が長所なのですが、赤ちゃんにはつらい素材でもあります。理由は保温が弱いのと蒸れ感です。
赤ちゃんの肌着を選ぶ場合、汗を良く吸う素材を選びますよね。でも多くの方は布団の素材よりも側生地のアニメキャラクターなどかわいさや見た目を重視してたりするんですよね。子供の事、ご自分の健康を考えるなら布団はまずはふとん屋に相談してみて、比較検討してみるのが良いのではないでしょうか。敷布団ですが、こちらも市販で多く売られているものは化繊(ポリエステル100%や毛50%・ポリエステル50%)のものがほとんど。低反発マット(ウレタンフォーム素材など)も含め、これらの素材では快眠は難しいです。
気持ち良い眠りができるどころか、ムレからくる肌荒れや弾力性などからくる腰痛などの原因にもなりかねません。また化学繊維の布団は帯電性(静電気もおきやすいです)があり,空気中のホコリなども寄せ付けやすくなりますのでおすすめしておりません。
保温性 | 吸湿性 | 放湿性 | 硬 さ | 布団の 厚み | 支持性 | 重さ |
△ | △ | △ | やわめ | 厚め | △ | 軽め |
キャメル(らくだ)の敷布団
キャメルの敷布団ってあまり聞きなれない素材かと思いますが、らくだの毛質は冬はあたたかく夏は吸湿発散性がよくサラッとつかえます。また太くて長い繊維はとても弾力・支持性がよく腰痛の方などにも大変支持されている敷布団です。
但しキャメル布団も色々なメーカーで作っており品質の悪いものは獣臭がしたり毛質の悪いものを使っていたりもありますので注意が必要です。
保温性 | 吸湿性 | 放湿性 | 硬 さ | 布団の 厚み | 支持性 | 重さ |
◎ | ◎ | ◎ | やや硬め | 薄め | ◎ | 普通 |
当店ホームページメニューより、当店がおすすめしている敷布団や羽毛布団をご紹介しております。
布団を買い換えようかなと?とお考えの方…もっと気持ち良く眠りたい…ご家族の方に快眠できる寝具をプレゼントしたい…などありましたら、是非ご参考にしてください。
また快適な眠りには「まくら」も非常に重要な寝具となります。
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